3Gの登場と特徴

3G(第3世代移動通信システム)は、日本では2001年にNTTドコモが世界に先駆けて商用サービスを開始しました。それまでの2G(PDCやGSM)と比べて通信速度が大きく向上し、データ通信を本格的にモバイル端末で扱える基盤となった世代です。

3Gの最大通信速度は、規格の進化とともに数Mbps〜十数Mbps程度まで伸びていきました。当時の固定回線(ADSLなど)と比べても遜色のない水準で、モバイル端末でWebサイトを閲覧したり、画像を含むメールを送受信したりすることが現実的になった点が大きな変化です。

ガラケーからの移行

3G時代の前半は、いわゆる「ガラケー」と呼ばれるフィーチャーフォンが主役でした。着メロや絵文字、おサイフケータイなど、日本独自のサービスが充実し、世代を問わず多くの人がモバイル通信を日常的に使うようになった時期です。

3G時代の後半、2008年前後からスマートフォンの普及が始まり、徐々に主役の座が移っていきました。3GはスマートフォンというデバイスがWebサービスやアプリの世界とつながる、最初の大きな架け橋となったといえるでしょう。

3Gの限界

一方で、3Gには明確な限界もありました。通信速度はあくまでベストエフォート(理論上の最大値)であり、混雑時や電波の弱い場所では大きく速度が落ちる傾向がありました。動画の高画質再生や大容量データのダウンロードには不向きで、Wi-Fiに切り替えて作業するのが当たり前の時代でもあります。

また、3Gは音声通話を主軸に設計された規格であり、データ通信は後付けで強化された側面があります。スマホ時代のニーズに完全には応えきれない部分があったことも、4Gへの移行を促す要因となりました。なお、日本では3Gサービスの停波が各社で順次進んでおり、世代交代が形として完了しつつあります。