4G/LTEの登場

4G(第4世代移動通信システム)は、日本では2010年代前半から本格的に普及が進みました。実際にはLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる規格が4Gの主役で、当初は3Gの延長線上の技術として位置づけられていましたが、進化を重ねる中で4Gの一翼を担う存在となりました。

4G/LTEの特徴は、通信速度が3Gと比べて大幅に向上した点にあります。理論上の最大通信速度は数十Mbps〜数百Mbps、後期には1Gbpsを超える規格も登場しました。データ通信を前提とした設計に切り替わったことで、スマホでの動画視聴やSNS利用が一気に身近なものになりました。

動画視聴の日常化

4Gがもたらした最も大きな変化は、動画視聴の日常化でしょう。YouTubeやTikTok、各種動画配信サービスが当たり前の存在となり、外出先や移動中に動画を楽しむライフスタイルが定着しました。3G時代には「Wi-Fiにつないで見るもの」だった動画が、モバイル回線でも快適に視聴できるようになったことは、コンテンツ業界全体の成長を支える土台ともなりました。

また、ライブ配信、ビデオ通話、クラウドゲームなど、リアルタイム性が求められるサービスも実用レベルで利用できるようになりました。スマホが「テレビ」「電話」「ゲーム機」を兼ねる総合デバイスへと進化していった背景には、4Gの普及があるといえます。

VoLTEと音質向上

4G時代には、音声通話の方式も大きく変わりました。従来は3G回線を使って通話を行う仕組みでしたが、4G/LTE回線上で音声通話を行う「VoLTE(ボルテ)」が登場し、音質が大きく向上しました。

VoLTEではより広い音声帯域を扱えるため、相手の声がクリアに聞こえやすく、雑音も抑えられる傾向があります。発信から接続までの時間が短くなる点もメリットの一つです。

SNSと決済の浸透

4Gの安定した通信は、SNSの常時利用やキャッシュレス決済の普及も後押ししました。屋外でも安定して通信できることを前提としたサービス設計が一般化し、スマホが財布や交通系ICの代わりを担うようになったのも、4G以降の大きな変化です。